第一回 暮らし方だけじゃない、LOHAS的働き方、ビジネスもLOHASに
LOHAS起業塾・LOHASビジネスコーディネーター養成講座 LOHASスタイル研究所 LOHASプロデューサー 大和田順子 × 起業・地域再生コンサルタント 水津陽子 |
||
この秋から、このWoman’sキャリアサロンの「起業講座」「キャリアアップ」講座として、本格的に「LOHAS起業塾」「LOHASビジネスコーディネーター養成講座」がスタートします。 LOHASはライフスタイル(暮らし方)だけでなく、今やビジネスキーワードとして、日本でも定着してきました。しかし、LOHASの正しい知識と可能性は必ずしも正しく理解されていない場合も多く、この秋開校を前に、LOHASの可能性、LOHAS起業塾について、このLOHASトーク及び7月5日トライアルコースを企画しました。 |
水津 |
私がはじめてLOHAS(ロハス)を耳にしたのが、2003年くらいでしょうか。とても良いコンセプトだと思って、当時、ある業界の経営者向けの雑誌のコラムでも一度紹介したんですが、そのときはあまり反響ってなかったような気がします。 たぶん、その記事を見て、よし、これからはこれだ!と思って、取り組みをはじめた人も少なかったんじゃないでしょうか。まだまだ、環境や健康といっても、一部の層にしかピンと来ない時代だった。 それが、たった二年で、昨年あんなに一気にブレイクしたので、ちょっと びつくりしてしまったんですが、どうしちゃったんだろうと。(笑) |
||
大和田 |
そうですね。ちょうど一年前、日経流通新聞の上期ヒット商品番付の西の大関にLOHASがランクインし、ビジネス関係者の注目を集めましたね。
また、その頃に、「日本人の約3割がLOHAS」という調査結果がイースクエア
(環境コンサルティング会社)から発表されたことも大きなインパクトがありました。
アメリカのことだろうと思われていたLOHASが日本にも3割存在することが
明らかになったわけですから。
その後、昨年の後半からLOHASの特集を組む雑誌、新聞、テレビが相次ぎ、いまや、
LOHASの認知度は4割を超えたといわれています。ただし、都市部が中心なんですけどね。 |
||
水津 |
ライフスタイル(暮らし方)という面では、少し前からのスローライフや田舎暮らしなど、健康的な暮らしには関心も高まっていましたが、LOHASのもう一つのキーワード、環境に関しても、京都議定書の発効から、温暖化防止の国のキャンペーン「チームマイナス6%」などの動きもあって、一般の消費者の方にも受け入れられやすくなってきました。 でも、ビジネスとか、起業となると、取り組みがないわけではないけど、まだまだ本当に一部です。昨年のエコプロダクツ展などを見ると、環境ビジネスという点では、企業の取り組みはかなり進んだなという印象もありましたが、それは日本の中ではやはり一部、まだまだ時代が見えていない企業や地域も多い。 今格差の問題が大きくなってきていますが、この格差も非常に大きいものがあります。まず、意識の面から、夜明け前というか、まだまだという感じがしています。企業の規模に関わらず、上場企業や大企業の中でも取り組みはまちまちで、CSR(企業の社会的責任)なども非常に意識している企業もあれば、そうでないところもある。中小企業しかり、地方自治体しかりです。 また、一気にブレイクして認知度も高まった分、今はスローライフのように、なんでもかんでも、LOHASを枕詞につけてしまうようになってきています。でも、良く見ると、ぜんぜんLOHASじゃなかったりして、この人わかって使っているのかなと思うこともよくあります。 そうなってくると、悪貨が良貨を駆逐するではないですが、そういう中でLOHASというものがよく見えなくなってくると、多くのビジネストレンドがそうであるように、新たなトレンドが出てきたら、それで終わってしまうことだってあると思います。 ただ、私は起業支援や地域再生の現場にいて、LOHASの可能性というか、その市場は、実はとてつもなく大きいと思っています。
|
||
大和田 | アメリカの試算ではLOHAS市場の規模は27兆円と試算されていますが、
重要なのはその金額の大きさより、社会全体をサステナブル(持続可能な)
方向に変えていくために、暮らし方から働き方、企業のあり方、都市計画や
エネルギー、交通といったインフラストラクチャーまで、全てを変えていく
方法を検討し実行するということなんです。
今年年4月、4年ぶりにLOHAS10(第10回LOHAS会議、サンタモニカにて開催)に参加してきました。全米を中心に620人が参加し、そのうち約50人が日本人でしたので、その関心の高さがうかがわれます。
|
||
水津 |
今回、Woman’sキャリアサロンで、「LOHAS起業塾」を企画した一つの理由は、何か「Woman’sキャリアサロン」で、女性の生き方を支援する独自のプログラムが作れないかということがあったのですが、でも、これはそれだけに終わらない、もっと大きな可能性を持つプログラムだと思っています。 「Woman’sキャリアサロン」では、一つには「雇われない生き方、働き方」という面での「起業」をクローズアップして、もっとグレードアップした講座がほしいということで「LOHAS起業塾」を企画しましたが、このノウハウというのは、起業に限定するのではなく、具体的にビジネススキルの向上に生かしていけるノウハウ部分があって、それで、講座もLOHAS起業・ビジネスの基礎を学んで頂く〈グランディングコース〉と、本格的にLOHASビジネスの構築をするコーディネーターを養成する〈オーセンティックコース〉を企画しました。 最近では、様々な健康や癒し、食関係の資格も人気ですが、それを仕事につなげられる人はまだまだ一部。趣味的資格で終わりがちです。そういう資格もいいと思うのですが、その生かし方は教えなくて、ビジネスまで発展していけない。 |
||
大和田 | 私が1月に出版した「日本をロハスに変える30の方法」(共著、講談社)を書いた理由もまさにそこにありました。昨年9月に「NPOローハスクラブ」で藤崎健吉さん、 國田かおるさん、そして講談社ビジネス出版部の編集者依田則子さんとの出会いがありました。
企画会議では、日本や東洋の思想に大きな影響を受けた人たちが始めたLOHASを、日本のビジネス関係者に関心をもってもらうには、そうした価値観に基づいてすでに事業を行っている国内の事例を多く集め紹介しようということになったわけです。 その取材の過程からオンリーワンブランド、地域ブランドとして愛されている理由が、 |
||
水津 |
私は、地方自治体の地域再生の構想策定などに携わることも多く、地域資源を生かした新しい産業創出などの現場でコンサルティングをしたり、起業・創業のみならず、第二創業塾や経営革新塾、あるいは商工会議所などの指導員研修の現場で講演やセミナーを全国で行っていますが、この国には豊かな資源があっても、それを生かすことができないということがとにくか多く見受けられました。 これは、本当に私のジレンマなんですが、このLOHAS起業塾によって、LOHAS的な切り口で、これらをビジネスに変えていける起業家や経営者が増えていくことに、かなりの期待をもっています。 地域の資産とご自身のスキルを上手く組み合わせるなどして 環境や健康に配慮した商品・サービスに関するビジネスを立ち上げ、成長させられる視点を学んで頂く貴下にして頂けるといいなと思っています。
|
||
LOHAS起業塾・LOHASビジネスコーディネーター養成講座 |
|||
こんな人におすすめ! 1.ビジネスや起業でLOHASを取り入れたい、きちんとした知識を得たい 講師は、LOHAS担当大和田順子、ビジネスプラン担当水津陽子が担当します。 ※今回のトライアルコースは、秋開校予定の「LOHAS起業塾〈グランディングコース〉基礎編」とほぼ同じ内容ですが、トライアル版のため受講費が、特別価格になっています。また、秋開校の〈グランディングコース〉LOHASビジネスコーディネーター養成講座の前に、基礎をきっちり身につけておく絶好のチャンスです。
|
|||