少子高齢社会ということはよく言われますが、女性の平均寿命が85.4歳にまでなっていきている中で、結婚や出産、子育てもとても重要なんですが、85年の人生のうちですと、まあ10年足らず、一割ぐらいです。
もちろん、50歳になっても、子どもは子どもという考え方はありますが、集中的に親が子どもの面倒を見なくてはいけない時期は相対的に短くなってきています。 その後、親自身がどう成長していくのか、新しい分野を持つのか、それはとても重要になってきていると思います。
私たちの世代は、人材を養成するのは企業の責任という時代。企業がイニシャチブをとったキャリア養成、キャリアコース、キャリア開発だった。残念ながら、当時は将来の幹部候補生として育てる対象に女性はなっていなかった。女性はすぐにやめてしまうから、とほっておかれた。
でも、これからは、男性も最後まで面倒をみてくれる、育ててくれるという企業はゼロではないけど、とても少なくなって、女性も男性もこれからは自分で自分を育てていかなくてはならない。
男性は企業にお任せして、女性は家庭を優先して、人生を自分で考えなくてもすんだ。考えてもそれが実現できるわけではないから、諦めていたわけですけど、キャリアも、人生も自分で開発しなくてはならない時代になってきています。
そして、自分で自分のキャリアと人生を開発していくとなると、自分がどういう人生を歩みたいのかということを考えて、投資することが必要になってきます。
残念ながら、これまで女性は、自分のために投資するということに慣れていないのですが、これからは、自分に投資して、自分を成長させるということは、85年の人生ではとても重要なことになってきます。
出産や子育てに入った人は、手ぶらで再就職をすると買い叩かれる。ですから、もう一度自分のレベルアップを図ってから、再就職をする、再チャレンジをする。
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